小数どうしのかけ算
本来なら5月からは「体積」の授業にはいりますが 小数を思い出したついでに小数どうしの計算を やってみます。
まず「2.3を3.4にかける」なんて 主婦の日常生活にめったにありません。卵2.3個を3.4人分用意するなんてありえない?です。
学校では 「数直線」を前面に押し出してきます。私は数直線がいまいちピンと来なくって困ってます…数直線で回答がひらめく方が うらやましいです。
それでは 小数どうしの掛け算の例文です。
1mの重さが1.2㎏の鉄の棒があります。0.8mの時は 何㎏でしょうか。
数直線で書いてみます。
1.2㎏×0.8m=0.96㎏ が解答です。
でも 0.8をかけるって いきなり難しいですよね。簡単数字置き換えをしてみます。
となると どうですか?1mで3㎏なので 3㎏を2倍(2m分)にします。
3㎏×2m=6㎏です。
小数(1より小さくても)でも整数同士の掛け算と同じように計算します
奥様方はもうおわかりでしょう。0.8をかけるというのは 1(100%)に割引をした価格の2割引き(80%)ということです。ですので 0.8mであっても そのまま掛け算しましょう。
1.2×0.8の場合 はじめの段階では どちらの数も10倍し小数点をなくしてから計算します。その後 (10倍×10倍=100倍)100倍したので1/100をかけて小数点をもどします。
(1.2×10)×(0.8×10)=
12 × 8 = 96
小数点をもどします。
(10倍×10倍=100倍)100倍したので1/100
0.96㎏となります。 その後は すぐにひっ算での練習になります。小数点をないものとして計算して 最後に ぽちっぽちっと点をうちます。
お蝶夫人風に言うと「そのまま掛けておしまいなさい。小数でも分数でもそのまま掛けておしまいなさい。」というでしょう。お子様に 藤堂さん派か宗像さん派か お聞きください。
小数のかけ算 ひっ算のやりかた
4.6×4.08をやってみます。
【問題20】
文章題もためしてみましょう。
1㎏3000円のコーヒー豆を0.3㎏買って 千円札を出しました。おつりは何円ですか。
3000円×0.3㎏=900円
1000円-900円=100円
おつりは100円です。
式を高学年らしくまとめると
1000-3000×0.3=1000-900
=100
学校のワークテストはこんな感じの問題です。
【問題21】
1Lの重さが0.83㎏の油があります。この油4.5Lの重さは 何㎏ですか。
0.83×4.5=3.735
教科書では 小数のかけざんのまとめになります。この文章が 難解で…
かける数と積の大きさの関係は次のようになります。
かける数>1のとき 積>かけられる数
かける数=1のとき 積=かけられる数
かける数<1のとき 積<かけられる数
ひえ~ 私全然意味が理解できません💦
“く”がいっぱいだ…
そんな時は簡単な数字をはめこんでみます。
かける数が1より大きいと かけられる数より答えが大きい
例:2×3=6
かける数が1だと かけられる数と答えが同じ
例:3×1=3
かける数が1より小さいと かけられる数より答えが小さい
例:3×0.5=1.5
いちばん下の かける数が1より小さい は 次の「小数倍」で活躍します。また「かけられる数より答えが小さくなる」は 割合や百分率(%)のことです。
昔から問屋さんでは「八掛けで」(はちがけ)などと使いますが 0.8をかけることです。1000円が800円になることですね。