式と計算・その3

植木算

学校では「コラム的」に「植木算」と「つるかめ算」を紹介しています。私立中学の入試では 必須なので 一般生徒にもさらりっと知っておいてと この章に入れ込んできました。「式と計算」であることはあるのですが 学校のカリキュラムとは かけ離れてます。

教科書には「運動会で人文字つくります」的な問題で 解き方を考えましょう。って感じです。植木算は その名のとおり 木を植えた本数と 木と木の間の数を計算する問題です。木を 人や家具 いろいろ置き換えたタイプがあります。
進学塾では パターンを3つ覚えて 問題解決スピードUPします。
ではパターンの説明です。

 

さらに 覚えかたに「手のひらバージョン」があります。

では 問題をやってみます。

【問題69】

教室のはしから はしに 机を並べます。机の横幅は80㎝です。隣との間隔は70㎝です。壁の両はしに机をつけて並べると 机は10個 おけました。教室の横の長さは何mですか。

ではでは 整理してみましょう。

机が10個なので 80㎝×10個=800㎝。机の間隔は 机の数より 1つ少ない 9あいだ です。

木のパターンでいうと パターン③ です。【先頭とはしに 植えないタイプ。】

70㎝(の間隔が)×9(間隔)=630㎝ 机合計800㎝+間隔合計630㎝=1430㎝ 1mは100㎝なので 1430㎝は14m30㎝ です。

【問題70】

1周500mの池のまわりを20mの間隔で6年生が並び その間に5mの間隔で 1年生が並びました。6年生と1年生は それぞれ何人ですか。

ではでは 整理してみましょう。まず 1周を直線にしてみます。

この500mに 20mの間をあけて6年生が並びます。でも 池をぐるりなので 先頭と最後尾には 間が1つ必要です。でないと 先頭の子と最後尾の子は重なってしまいます。たっちの幽体離脱になってしまいます。ですので 最後は間隔でおわるパターンです。前に説明した パターン②にあたります。

人と あいだが 同じ数です

では 始めに6年生の計算です。500mを20mで割ると 6年生が立つポイントがでます。
500÷20=25  6年生は 25人です。
続いて 6年生の間に おチビちゃん1年生を配置します。

1年生の計算です。20mを5mで割ると 1年生が立つポイントがでます。
20÷5=4
20mを5mで割ると 4。先頭と最後尾は6年生が並び 間に1年生です。

先頭と最後尾は 6年生。前に説明した パターン③にあたります。

手のひらパターンで 親指と小指が6年生人差し指中指薬指が1年生。指の間は4つ。
それが 20÷5=4の4です。

5m間隔だと 1年生の数は3人必要です。6年生の計算の答えは 25人でした。1年生は6年生25人の3倍 必要です。
25人×3倍=75 1年生は75人です。

こんなに池の周りに並べるなんて 先生疲弊してしまいます…

いまいち、ぴんときませんなぁ。

同じ問題で こんな説明はどうでしょう。

手足がのびるグミをたべた6年生男子がたくさんいます。シカ人間の1年生がたくさんいます。

500mの池のまわりを6年男子が20mに1人ずつ並びます。その時 腕を20mのばして 隣の男子の肩に触れるギリギリで止めます。

500mを20mに1人なので 500m÷20m=25 6年男子は25人。

1番の男子の右肩には25番目の左手がふれそうです。続いて1年生を配置します。トナカイ人間は 5mおきです。 ここで 1番の6年男子を アップにします。

20mのびた腕に5m間隔で1年生。
20÷5=4

5mのリボンが4つあつまると20m。リボンの終わりポイントに1年生配置。ポイントは3か所です。4か所目には 2番目の6年男子がいます。

3か所に1年生を置くと リーダーの6年生1人に対して子分の1年生は3人です。
リーダーが25人なので子分はその3倍。25×3=75人ですね。

池の周りから直線に並んでもらいましょうか。

あれあれ これはひょっとして…6年も1年も考えずに 500mの池を5m間隔でならんでいるだけなのでは。
500÷5=100人。

そのうち6年生の計算をすると 
500m÷20m=25人。

100人ー25人=1年生は75人。
「6年生ではさむ」 なんて問題を複雑にするのも大変ですね。